【ネタバレ注意】葬送のフリーレン 57話「第三次試験」あらすじ・感想

【ネタバレ注意】葬送のフリーレン 57話「第三次試験」あらすじ・感想

作成日:2023/09/05 17:09 / 更新日:2023/09/05 17:09

ネタバレ

第三次試験官を担当するゼーリエ

ゼンゼに話しかける大魔法使いゼーリエ。

全員協力型の試験にフリーレンが紛れ、結果十二名という異例の合格者数が出たことを問題視していた。

従来通りの第三次試験を行えば実力に見合わない者は死ぬことになる。

それを避けるため、第三次試験は自分が担当すると申し出る。

従来の担当者、レルネンに異論はないなと確認するゼーリエ。

レルネンはそれに同意し、さらに自分はフリーレンを試す器ではないと話す。

フリーレンの魔力の”揺らぎ”に気付くレルネン

フリーレンは魔力を制限しており、実際はゼーリエに匹敵するほどの絶大な魔力を持っているのだと言う。

つまり、フリーレンを試すことは大魔法使いゼーリエを試すことに等しいと言いたいのだろう。

ゼーリエは笑みを浮かべながら近くにいたファルシュにも「気付いたか?」と問いかけるが、ファルシュは気付いていなかった様子。

「制限特有の魔力の揺らぎもなかった。この揺らぎは生物である限り消せない」

「仮にそれが可能であったとしても途轍もない時間が必要になる。実用的ではない」

そう話すファルシュだったが、「しかしその技術にフリーレンは生涯を捧げたのだ」そう話すゼーリエ。

熟練の魔法使いの戦いにおいて相手の魔力を見誤ることは致命傷になる、そうやってフリーレンは魔族を打倒してきたのだ。

またゼーリエは、フリーレンの魔力制限を一目で見破ったのは魔王しかいなかったとも話す。

それに並ぶほど、レルネンの魔力を見抜く力は卓越していたのだ。

レルネンにも見えなかったゼーリエの魔力の”揺らぎ”

レルネンが去った後、一人つぶやくゼーリエ。

「本当に残念だ。」

「結局レルネンにも見えなかったか。私の魔力の”揺らぎ”が。」

そう、レルネンは「フリーレン様はゼーリエ様ほどの魔力を隠している」と話したが、そのゼーリエもまた、魔力を常に制限していた。

レルネンはフリーレンの揺らぎは見抜いても、ゼーリエの揺らぎは見抜けなかったのだった。

開始するゼーリエの試験

公式に発表される第三次試験内容。

おそらく私とフェルンを受からせる気はないね、そう話すフリーレン。

おそらくゼーリエは直感で合格者を選ぶつもりだろうが、その直感はいつも正しいとも。

第三次試験が開始する。

最初にゼーリエの元へ向かったカンネ。

ゼーリエへ話しかけた途端に不合格と言われてしまう。

理由を聞いてもいい?と問いかけると、

「お前は私の魔力に恐怖を感じている」

「一級魔法使いになった自分の姿がイメージ出来ていない。魔法の世界ではイメージできないものは実現できない」

そう話し帰らせるゼーリエ。

その後も同じ調子で四人の受験者に不合格を言い渡す。

ゼーリエとフリーレン

フリーレンの番が回ってきた。

ゼーリエは、「フリーレンも一級魔法使いになった自分をイメージ出来ていないが、他の受験者とは違う理由だ。お前は私が合格を出すと微塵も思っていないだろう」と話す。

しかし一度だけチャンスをやる、と好きな魔法をフリーレンに問うゼーリエ。

フリーレンは”花畑を出す魔法”と答え、不合格だと言われてしまう。

ゼーリエは去っていくフリーレンに対し、「お前のような魔法使いが魔王を倒したのが信じられない」と口にするが、フリーレンは「仲間に恵まれた」と話す。

「運が良かったな」そう言うゼーリエに、「そうだよ。運が良かった」と笑顔で答えるフリーレンだった。

回想シーン。

フリーレンはヒンメルに何故私を魔法使いに選んだのか問いかける。

実は、ヒンメルはフリーレンに昔一度会っているのだと言う。

子供の頃、夜の森に迷子になり帰れないかと思っていたところ、一人のエルフが人里を教えてくれたのだという。

ヒンメルの不安を感じ取ったのか、そのエルフは”花畑を出す魔法”を見せてくれた。

ヒンメルは、生まれて初めて魔法が綺麗だと思えたのだと話す。

そのエルフこそがフリーレンなのであった。

そして去り際、フリーレンはゼーリエに対し、「フェルンを不合格にすることはできない」と話す。

「あの子はゼーリエの想像を超えるよ。人間の時代がやってきたんだ。」

ゼーリエとフェルン

そしてフェルンの出番が来る。

(私の魔力を見て立ち竦んでいる。他の受験者となんら変わらん。)

フェルンに対し他の受験者と同じ印象を持つゼーリエ。

しかし、フェルンの様子にどこか違和感を持ち、問いかける。

ゼーリエ「…待て。お前、何が見えている?」

フェルン「…揺らいでいる。」

レルネンすら見破ることの出来なかったゼーリエの”揺らぎ”。

それを一目で見破るフェルンに、たまらず笑みがこぼれるゼーリエ。

ゼーリエ「…フェルンとか言ったな。お前私の弟子になれ。」
フェルン「え、嫌です。」

即答で弟子を断られるゼーリエだった。

感想・まとめ

ゼーリエの三次試験が開始しました。

直感で次々と受験者に不合格を言い渡すゼーリエ。

フリーレンも不合格を言い渡されますが、フェルンは今まで誰も見抜けなかったゼーリエの魔力の揺らぎに気付き、合格どころか弟子に来いと言われることに。

そしてそれを即答で断るフェルンは面白かったです。

そしてヒンメルとフリーレンのエピソード。

「一番好きな魔法」として答えた”花畑を出す魔法”は、ヒンメルとパーティを組むきっかけになった魔法だからなんでしょうね。

「運が良かったな」ゼーリエのその言葉は皮肉の意味もあったのかと思うのですが、それに誇らしげに笑顔で同調するフリーレン。

フリーレンとヒンメルの絆を感じた、美しいエピソードでした。

次回はフェルンの三次試験の続きからでしょうか。

次回も楽しみですね。

この記事を書いた人

Bookfun

Bookfun管理人

2023年3月より漫画や小説等、本の情報を届けるメディア、Bookfunを運営。
ソース元を可能な限り明記し、信頼出来る記事作成を心がけています。
このメディアを通じて良い本と巡り合えたら幸いです。