【ネタバレ注意】葬送のフリーレン 14話「言葉を話す魔物」あらすじ・感想

【ネタバレ注意】葬送のフリーレン 14話「言葉を話す魔物」あらすじ・感想

作成日:2023/09/03 19:09 / 更新日:2023/10/19 20:10

サンデーうぇぶりにて2020/08/26公開の、葬送のフリーレン 14話「言葉を話す魔物」のあらすじ・感想です。

前回の振り返り

ネタバレ

魔族リュグナー

舞台は北側諸国グラナト伯爵領。

街を歩いていたところ、街中で談笑する魔族と遭遇し、杖を構え攻撃態勢を取ったフリーレンだったが、即座に衛兵に捉えられてしまう。

魔族の名は「リュグナー」、談笑相手の名は「グラナド伯爵」と言うらしい。

リュグナーは伯爵に「貴方の指し金か」と問いかけるが、伯爵は「和睦の使者を街中で手にかけるようなことはしない」「事情も知らない冒険者だろう」と返答する。

どうやら何か深い事情があるようだ。

「この街の住民は私を見る時は人を見るような目をしているが、君はまるで猛獣を見ているかのような冷たい目で私を見ている」

そうフリーレンに話しかけるリュグナー。

それに対し、「実際にそうでしょ?お前達は人の声真似をするだけの猛獣だ」とフリーレンは返答する。

これに対しリュグナーは微笑むのみで何も答えず、衛兵にフリーレンを地下牢に入れるよう命じるのであった。

和睦の使者

地下牢へ閉じ込められたフリーレンの元へ、フェルンとシュタルクが訪れた。

フリーレンは魔族が和睦の使者ってどういうこと?と問いかける。

フェルンが調べたところ、この街は七崩賢の一人「断頭台のアウラ」と長い間戦ってきた。

しかし無益な殺し合いに疲弊したアウラが和睦の申し出をしてきたのだそうだ。

フリーレンは「悪手だ。魔族との対話は無駄な行為だ」と批判する。

魔族との対話

回想シーン。

勇者ヒンメルが追い詰めた魔族はまだ小さい子供だった。

子供を殺すのを躊躇するヒンメルと、それに対し「そいつは私達の娘を食い殺したのだ」ととどめを刺すことを求める村人。

「…痛い…痛いよ…」「お母さん…」

魔族のその声を聞き、やはり殺せない様子のヒンメル。

フリーレンが代わりにとどめを刺そうとするが、村の村長は「このままでは魔族と同じだ、償う機会を与えてもいいじゃないか」と提案。

結果、その子は村長の元で畑の手伝いをすることになった。

「今殺さないと後悔する」とヒンメルに話しかけるフリーレンだったが、ヒンメルは「僕達には言葉がある。様子を見よう」と答えた。

しばらく経って。

魔族は村長を殺し、村長の家を全焼させてしまう。

「何故村長を殺したのか」そう問いかけるヒンメル。

「やはり殺しておくべきだったんだ」そう話す娘を食い殺された村人。

すると魔族はその村人に対し、「あなたから毎日殺意を感じていた。だからあなたの娘の代わりを用意した」と村長の娘を差し出したのだ。

「その子は村長の娘だ」と伝えるヒンメル。

それに「村長はもういませんよ?」と返す魔族。

もう対話は出来ない、そう理解し剣を構えるヒンメル。

「私は何か選択を間違えたようだ。仕方ない、ではこの子は人質に…」

魔族がそう口にした途端、ヒンメルは魔族の手を切り落とし、村長の娘を保護。

フリーレンがとどめを刺そうとした瞬間、

「…お母さん…」そうつぶやく魔族。

フリーレンはそれを意に介さずにとどめを刺した。

フリーレン曰く、魔族には子育ての習慣がなく、子供は産まれてからずっと孤独に過ごし、家族という概念自体が存在しない。

なのになぜ「お母さん」などと言うのか?そう問いかけるフリーレン。

魔族は、「だって殺せなくなるでしょう。まるで魔法のような素敵な言葉」と返答するのであった。

ここで現代に切り替わる。

フリーレンは、「奴等にとって言葉は人類を欺く術だ」「大魔法使いフランメは、言葉を話す魔物を”魔族”と定義した」と話すのだった。

リュグナーとフリーレン

リュグナーの視点。

リュグナーはどうやらフリーレンに見覚えがあったようで、気にかけている様子だった。

「言葉の通じない猛獣か。的確な表現だ。この街で彼女だけが魔族を理解している」そう話すリュグナー。

捕食者である魔族が捕食対象である人の言葉を話す理由は、わかり合うためでなく欺くためなのだ。

感想・まとめ

魔族に対する解像度が上がった回でしたね。

ポイントとしては下記の3つでしょうか。

  • 言葉を話すのが魔族、話さないのが魔物

  • 魔族には”家族”の概念がない

  • 魔族が言葉を話すのは人を欺くため



魔族が人を捕食するために言葉を使うように進化したのであれば、魔族が人のような外見をしているのも同じ理由なのかもしれません。

「娘を殺してしまったから、村長を殺して代わりの娘を用意した」

「家族の概念なんて存在しないけど、『お母さん』と言えば人間は殺さなくなる、だから殺されそうになったらそう言う」

何があっても対話は不可能なんだと思い知らされる胸糞の悪い回想シーンでした。

これからリュグナーとフリーレンの戦闘に突入するのでしょうか。

次回も期待です。

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